精神医学分野(精神科神経科)のホームページへようこそ。
2021年10月に第5代目の教授を拝命した沼田周助(ぬまたしゅうすけ)です。当教室は今年で教室開講74周年を迎える歴史ある臨床教室です。
精神疾患を有する総患者数は419.3万人であり(厚生労働省「患者調査」より)、精神疾患は国の定める5大疾病の1つです。精神神経科では児童・思春期から老年期に至るまで幅広い年齢の多くの患者を対象としており、社会における精神科医師の診療の役割と責務は非常に大きいと考えております。

私は、基本方針として以下の3つ掲げ、教室を運営してまいります。

  1. 徳島大学病院において、エキスパート(専門医)による最先端の医療を提供し、徳島県の精神医療の拠点として地域医療へ貢献してまいります。
  2. 教室のしっかりとした指導体制のもと、精神科医師の技能・知識を高め、すぐれた精神科のエキスパートを養成し、地域医療の要となる人材を輩出してまいります。
  3. 21世紀は脳科学の時代と言われ、技術革新により精神神経疾患の一部の病態が明らかになってきました。私は、精神疾患の病態解明が新しい診断や治療法の開発につながると信じております。また、研究活動で培われる帰納的思考や演繹的思考は、臨床医としての能力も向上させると考えています。徳島大学は総合大学であり生命科学分野に強いという地の利を生かし、臨床に並行して、精神疾患の病態解明や診断技術の開発に取り組んでまいります。

令和4年 1月吉日
精神医学分野教授 沼田周助