精神科リハビリテーションとは
こころの病気から回復していくためには、1.症状の改善、2.再発の防止、3.社会生活に必要な適応力を養うことが必要です。
症状が改善しても、病気になる前の生活に戻ることが難しい方がいます。
- 無理をすると再発をしてしまい休まなくてはいけなくなる。
- やる気が出なくて、生活のリズムが不規則になる。
- 自分の言いたいことが、なかなか出てこないので、周りのスピードについていけない。など
このような、再発を予防したり、社会生活に必要な力を取り戻したりするのに精神科のリハビリテーションが役立ちます。
足の骨が折れたときのリハビリテーションを考えてみましょう。安静にして骨がくっついたら、少しずつ足に体重をかけていきます。 これを続けることで、元のように歩けるようになります。これをサポートするのがリハビリテーションです。
精神科のリハビリテーションも同じです。安静にして症状がおさまってきたら、少しずつ元の環境に戻っていきます。 元の環境の刺激が強すぎると再発の危険があるので、急がず安心できる環境で目標を目指していきましょう。
当院ではこのようなサポートができるように、デイケアと作業療法を行っています。
デイケア
- 話し相手や友達が欲しい
- 趣味が無く、時間の過ごし方が分からない
- 生活リズムが乱れがちで、昼間ごろごろしてしまう
- 自分の病気とうまくつきあえるようになりたい
- 仕事や学校に行きたいが、自信がない
このような思いをお持ちの方をサポートするための活動です。こころの病気で通院されている方々が、 仲間やスタッフと共に様々な活動や経験を通して人との交流を広げ、自分らしい生活を見つけていくところです。
対象となるのは、おおむね15~40歳くらいの方です。参加を希望される方は、主治医の先生にご相談ください。
内容
実施日:毎週 月・水・金曜日
時間:デイケア 9:00~15:30 ショートケア 9:00~12:00または12:30~15:30
活動内容:主にグループ活動を行い、対人関係や日常生活の練習をします。また、病気の理解を深めることや趣味の活動など色々なプログラムがあります。
個別相談:担当スタッフが相談に応じます。
作業療法
様々な作業活動を行いながら、
- 生活リズムを整える
- 対人関係を広げ仲間を作る
- 社会的な体験を増やす
- 余暇時間の利用
- 趣味を広げる
- 就労の準備
などを目的としたリハビリテーションです。
自分らしい生活を送るために10人前後の小グループの中で作業療法士が個別にサポートします。
内容
実施日 毎週 月・水・木・金曜日
時間 9:30~11:30
活動内容:創作活動(陶芸や革細工、手芸など)を中心に行います。料理や音楽活動などのプログラムも用意しています。
参加を希望される方は、主治医の先生にご相談ください。
徳島大学病院 精神科神経科外来
電話番号 088-633-7128
FAX 088-633-7480