1.徳島県の認知症疾患医療センターについて
2.認知症の相談窓口
3.アルツハイマー型認知症の薬:レカネマブ(レケンビ®)について
4.認知症検査入院
5.BPSDの対応・治療のための入院
1.徳島県の認知症疾患医療センター
徳島県県では、認知症の早期発見・診療体制の充実、医療と介護の連携強化、専門医療相談の充実を図ることを目的に、「認知症疾患医療センター」を設置しています。
大学病院精神科ではこれらの教室の関連病院である「認知症疾患医療センター」と連携して認知症の診療にあたっています。
2.認知症の相談窓口(参考:徳島市HP)
お住まいの地域の地域包括支援センター
認知症疾患医療センター(上記)
徳島県認知症コールセンター
認知症初期集中支援チーム(愛称:とくしまオレンジチーム)
3.レカネマブ(レケンビ®)
アルツハイマー型認知症の新薬です。2024年4月から取り扱いを始めました。詳細は以下のリンクから御覧ください。
→詳しくはこちら
4.認知症検査入院
徳島大学病院精神科神経科では、当院の脳神経内科、放射線科の協力を得て、認知症が疑われる方向けに画像検査や認知機能検査などをまとめて受けるための検査入院を行っています。
興味のある方は、主治医もしくは外来スタッフにお気軽にお問い合わせください。
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5.BPSDの対応・治療のための入院
認知症の患者さんは、これまでになかったような行動をしたり、心理的な変化が出現したりすることがあります。これをBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia、認知症の行動・心理症状)といいます。
BPSDには、不眠、徘徊、暴力行為、幻覚、妄想、気分の落ち込み、不安、興奮などがあり、BPSDの存在は介護者の大きな負担となることが指摘されています。
BPSDの対応は大きく非薬物療法と薬物療法に分けられます。環境調整やリハビリテーションなどの非薬物療法を行っても尚症状のコントロールがうまくいかない場合には、薬物療法を検討します。使用する薬は、患者さんの症状に応じた薬を使用します。強い不安や幻覚・妄想に対しては抗精神病薬、気分の落ち込みに対しては抗うつ薬がよく用いられています。(状況によって他の薬を使用することもあります)
この薬剤調整は精神科で行えます。希望される方は主治医にご相談下さい。